2010年10月18日月曜日

Kanye West

日本で、その名前が、ポピュラーになったのは、#STRONGERあたりからだろうか?というか彼が、
来日したのが、そのくらいの時期だったのかも。3rd Album Graduationは、ジャケットを日本のイラストレイター村上隆に
まかせ、Daft Punkをフィーチャーして、PVは、「アキラ」(大友克広原作の同名タイトル長編アニメ)にスポイルされたかのような
世界観で、カタカナで、「ストソガ」などと、噛みまくりのテロップで東京の夜の街をロケしていた。Kanye=カニエは、綴りが、読み辛いという理由からか?某雑誌で蟹江と表記されていたが、本人もそれをみて、喜んでいた。つまり公認の日本語表記、蟹江西なのである。
元々彼は、グラフィック・デザインを勉強していて(ルイ・ヴィトンのデザイナーになりたかったらしい)、1stのCollege Dropoutというタイトルも、彼が、
大学を中退していた故のコンセプトだった。それまで、ギャングスタやブリンブリン(ジュエリーが、ピカピカ光る様)一辺倒だった拝金主義のHIPHOPに、一石を投じた#SlowJam(Twistaを起用し、彼自身のカムバックにも貢献)では、古き良き時代の曲でハウス・パーティーを盛り上げようぜ的なメッセージを投げかけていた。(感じは、Snoopが Doggy Dogg時代のヒット曲Jin&Juiceだ) 
そして新作の登場である。POWERでは、伝説のUKプログレ・バンドKingCrimsonをサンプリング
している!!!
http://www.youtube.com/watch?v=L53gjP-TtGE&ob=av2n

まぁとくと御覧あれ。
そして意外にもレーベルRoc-a-fellaでKanyeWestに大半のトラックをまかせてきたJAY-ZやBADBOY
の御大将P-Diddyは、無類のROCK好きらしい。

ヒューストンにDJ SCREWなるサンプリングの声の音程を不気味に低くするDJがいたが、この手法が、
南部では、Screwed Upと呼ばれもてはやされていた。Kanyeは、その逆をついて声をオートチューン
で、高く子供の声のように、かぶせている。
多分Jay-Z のHard Knock Lifeでのミュージカル「アニー」の子供声咀嚼もKanyeのアイディアだろう。
つまり、ラガーシャツで登場したり、ジャケットに着包みのクマで写ってたり、それまでのロールモデルに新風を吹き込んだ男、それが、Kanye Westである。
故にHiphopにも並々ならぬ愛情を注ぎ込んでいる。
ここにDj Premierのトラックによる(所謂Pepsiの企画もの)#Classicという曲がある。
メンバーは、HiohopのレジェンドKRS-ONE(哲学者MC),RAKIM(マイクの鬼),そしてNAS(神の子),kanye自身によるマイク・リレーもの。このマイク・リレーという形式もOLD SCHOOLの肝だった。


http://www.youtube.com/watch?v=MuCOBdMmxTM



このリリシスト・ラッパーたち「ベテラン」ともいうべきメンツに囲まれると決してして下手ではないが、KanyeのRAPが凡庸にきこえてしまうのもHiphopの歴史を感じさせられるというものだ。
今の時点では、New Albumに関しては、なにもいえないが、多分この沈滞ムードに、また一石を
投じるだろうKanyeWestは、間違いなく現行HIPHOPのトレンドセッターである。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ村