2011年6月18日土曜日

もっともHIPHOPらしくないHIPHOPそれが今。

結論から、先に述べていく。この2008のKanyeWestのアルバム808s&Heatbreak。ここで、かれは、T-Painばりに、オートチューンを使って、歌っている。もはやRAPでもなければPOPSでもない。
1曲目Say You Will http://www.youtube.com/watch?v=jfrenkSar8Y は、急死してしまった母親へのオマージュでかれは見事にうたいあげている。しかし、そのひらめきが、2010にリリースしたMy Beautifl Dark Twisted Fantasyという傑作に結びつくとは。。。かれは、開眼したのである。これが、今だと。。。。。

まるで、自分の曲においてFUNKを嫌ってROCKや、HOUSE、JAZZにまで手をだしたPRINCEのようではないか?しかるに、King Crimsonの#21century Schizoid Man   http://www.youtube.com/watch?v=zBfCzhYbWBk をサンプリングした#POWER http://www.youtube.com/watch?v=L53gjP-TtGE  
(この言葉もPRINCEは、New Power Generation=NPGというバンド名につかってはいるが)で、体よくつくろったようだが、大半は、実験的なPOPSではないPOPSにしあがっている。これが、2010のベストアルバムになるとは、ぼくは、知る由もなかった。

話を日本に向けよう。日本におけるHIPHOP,RAPとはなんだろー?分かり易いところから書けば、嘗てTBSで放映された「リンカーン」の1コーナー、ウルリン滞在紀で中川家の剛をフィーチャーしていたD.O.率いる練マザファッカーだろうか?http://www.youtube.com/watch?v=ddb2WLCdl5w

2009にD.O.は大麻不法所持で逮捕されているものの、リイド社刊の日本版SOURCE(なんと3号めにして廃刊。)のオマケCDで、リベンジを果たしている。しかし、その昔、NEW SCHOOLERばりに、日本語でRAPしていた大先輩スチャダラパー(以後SDP)「東京シティーボーイズのギャグからとった」という2MC 1DJのユニットがいた。とうとうDeLaSoulのアルバムにまでフューチャリングされることに。。。で まぁ 言いたいのは、これを聴いてHIPHOPをやめました、とBな若者にまでいわせた北海道のユニット THE BLUE HERBが、とんでもない曲をだしていた。「未来は僕等の手の中」(ザ・ブルーハーツからインスパイアされたそうだ)http://www.youtube.com/watch?v=mNQgrD8PGFI&feature=related

逆に韻を踏むとか、英語を混ぜるとかいう問題ではない、中身のあるRAPが、2003に登場している。ECD,YOU THE ROCK★、いとうせいこう、TYCOON TO$H,PRESIDENT B.P.M.などの先達はいたものの。さておき筆者が、いちばん日本らしいとおもったRAPPERは、実はキングギドラ、ブッダブランドよりも後に現れた”般若”である。妄想族なる集団の若頭的存在、「やっちゃった」は、今も軽快に頭に流れる。http://www.youtube.com/watch?v=y9bmrMY7i_g&feature=related 

それはそうと、このKanyeWest と THE BLUE HERBの音をききくらべた感想を述べると、どちらもELECTROっぽくないか?ということだ。つきつめていけば、この両者は、最もHIPHOPぽくないHIPHOPということになる。今回は、日本のRAPまで、ひもといてしまったので、長くなりそうだ。
ここで折衷案的な楽曲KRS-ONEのRappaz R.N.Dainja'95 http://www.youtube.com/watch?v=e8_e4_0uqAc を紹介して 次回へつなげよう。余談だが、アメリカでは、大学の講義にHIPHOP科なるものが存在するらしい。


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