2012年4月19日木曜日

外人の方が、youtubeなどで、勘違いなさっているようなので、今回は、日本のPUNK!

石井聰互監督との出会いは、17の時場末の映画館でみた「狂い咲きサンダーロード」であった。当時まだ無名だった小林棯侍、山田辰夫さんなどが、でており、山田さん扮する仁(ジン)が、ブレーキの踏めない足をひきずりバイクを走らすという破滅的なエンディングで、虚しい気持ちが、かえって、その映画を印象づけた。あとでデビュー作は「高校大パニック」(浅野温子さんのデビューともなりライフル銃をもった生徒が、校舎に立て篭もるー「数学できんで、なにがわるかとー!」がキャッチコピーとなり話題だった)だったのを知った。サンダーロードでは、Panta&Halや The Mods,泉谷しげるさんの歌が流れていた。それからレコ屋に行ってLPを買っていったのを、憶えている。大パニックから始まる、石井監督の作品は、当時の学園紛争や全共闘などの思想とは、なにも関係なくて ただただ暴力と反抗というシンプルなアイコンを掲げていた。松田優作さんと 館ひろしさんの「「暴力教室」ひいてはジェームス・ディーンの「理由なき反抗(Rebel without a pause)同名タイトルのpublic enemyのアルバムもある)」のようなものだっただろうか?
そして本格的PUNKSのバイブルたりえる東京ロッカーズに対抗する「めんたいROCK」と呼ばれていた陣内孝則のザ・ロッカーズやルースターズが、合体=(石井監督は、バトルロッカーズと命名)主演をとったパンク・ミュージカル仕立ての「爆裂都市(バーストシティ)」に発展する。CG の波及していない時代その視覚的効果をスピードと早回しによって近未来感を醸し出していく、その手法は、のち塚本晋也、三池崇史監督に、受け継がれて行く。。。バーストは、全て福岡原発でロケ(皮肉なものです)冒頭シーンは、当時人気のコラムニスト戸井十月氏の運転するサイドカーの横でINUの町田町蔵(現 康)が、吠え都心にむかってネオンの残像が、延々続く斬新なものだった。The Stalin,泉谷しげる、麿赤児、平口広美 などカウンターカルチャーのメッセンジャーが、ぞろぞろでていた。この頃は、黄金期だったのだろうか?のちの浅野忠信さん主演の弁慶牛若丸の対決を描いた「五条霊戦記」は、殊更、マニア向けにつくられている。僕は、大体、映画を観る指針に、その監督をチェックする。ひたすらモノクロで金属と格闘する塚本晋也監督の「鉄男」が、タランティーノと共同でリメイクされた。忍玉乱太郎は、三池崇史監督で実写化したという。映像美と効果音の果てしなき探求心には、驚かされる。これは、ひとつのイデオロギ=イシイズムといってもいいのではないか?「爆裂都市」は、海外での評価もたかい。通常は、バーストシティというのだろうか?制作は、石井監督率いるダイナマイト・プロダクションである。勿論、黄色とピンクの蛍光色で飾られたサウンドトラックは、今も、ぼくのレコード棚に眠っている。。。。。。

2 件のコメント:

  1. 東京ロッカーズについては、次回検討してみます。あのPLASTICSも、そうだったんだもんw

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  2. 俳優 山田辰夫さんは、映画「おくりびと」にもでていらっしゃいました。。

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